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富士山への道のり vol.9/最終回


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最後のトレーニングを終え、本番まで10日間。→vol.8
筋肉が落ちないよう階段の上り下りで気休めし、ケガや風邪をひかないよう体調に気を付けて、静かに過ごします。
前泊するので荷物は多いが、当日のリュックが重くならないよう、念入りに持参物を精査。
それでも8.5kgぐらいになり、日帰り登山の1.5倍ぐらいの重量で、重くて倒れそうになったテント泊を思い出し(あの時は10kgぐらいあった!)、ちょっと心配になりました。
もうひとつ調整したのは足の爪を切るタイミング。
長いと爪が他の指に当たって傷つけてしまうし、深爪すると長時間歩行と下りの重力(圧力)で親指が痛くなる。
ちょうど良いタイミングを見計らって爪を切る。ここまで神経質な人、いないかな?

前日はホテル泊。
地元ならではの生シラス丼と地酒で景気づけ!
これが私の原動力です(笑)

翌日の集合時間が意外にゆっくりしていたので、前夜は友人たちに「明日だ!」と宣言して、遅くまで起きていました(^^;;

いよいよ富士登山!

2022年7月13日、ついにこの日がやってきました!
突貫で3月から本気で始めたトレーニング。
最初はどうなるかと思いましたが、最後はけっこういい感じに仕上がり、あと心配なのは高山病だけ。
こればかりは行ってみなければ分からない。気にしすぎるのも良くない。
やるしかないでしょ!!

集合場所に行くと、ツアーメンバーが20人強と、けっこう多くてビックリ。
しかし、登り始めると団体は他に見かけず、天気もイマイチだったせいか、個人で登っている人はパラパラで、登山道もぜんぜん空いていました。
「7月3連休(海の日)前は、まだ梅雨が明けていないことが多くて、けっこう空いている」という噂は本当だった。
天候は…初日は曇り時々雨(霧の中に入ると濡れる程度)でマシだったが、2日目は登頂までは曇りが保ったものの、下山しはじめると雨が降り出し最後まで止まなかった。
普通の山なら雨は最悪だけど、富士山の場合は、晴れると景色はいいけど、直射日光がキツすぎて日焼けと体力消耗が激しいらしいので、かえって雨で良かったのかも。景色も、要所要所でちゃんと見えたし。
この開山期間中(7月はじめ~9月はじめ)は、どうしても雲が出やすく、スカッと晴れる日はわずかに7日~10日ぐらいしかないそうです。晴れても天気が急変することも多いし。
結論:富士山は、台風とか落雷とか、よほど悪天候でない限り、天気を気にする必要ない。(その代わり、雨具は必携!)

今回、私が登ったのは富士宮ルート。
登山口の標高が2400mで、他のルートよりいちばん距離が短い代わりに、勾配がちょっと急なのだそうです。
申込みをした2月時点では、私は完全に初心者だったので、とにかく距離と歩行時間が短いのが助かると思っていました。

登山スタート。
初心者ツアーらしく、歩調が本当にゆっくり。
あまりにゆっくり過ぎて歩きにくかったので、私は最後尾になり、景色や花の写真を撮っては、ちょっと遅れたら走って列に戻ったり…そう、軽く走る余裕がある自分にビックリしたのです!!
いつの間に、こんなに成長したんだろう!?
我ながら凄い!!
列に付かず離れずの私に、最初は心配していた登山ガイドさんが、しまいには「また最後尾お願いします!」なんて言っちゃったり(^^;; 登頂後にも「頼もしい最後尾で助かりました」とおっしゃってくださった。
まあね、いつも自社ツアーでアテンドしているので、先頭と最後尾でお客様を守るのには慣れてますから…あ、今回は私もお客さんだった💦
時折、他のメンバーとお喋りしたり、ザックカバーを直してあげたり、雨の岩場で「転んで手を切ったら危ないから手袋したほうがいいですよ」なんて教えてあげたり…君は添乗員か!?(笑)
写真撮影にしても、お喋りにしても、他のメンバーはそんな余裕がなかったようで、私のパワーと気遣いにビックリしていたようです。
本番時点で、もはや私は「初心者」の領域をとっくに超えていたようでした(^^;;

途中、他のメンバーと少しずつお喋りして分かったことは、事前に予習登山をあまりしていなかった人が多いこと。普段から全く運動していない人はさすがに少なく、水泳、ウォーキング、ジョギング、テニスなどの運動をしていると。しかし富士山の前に他の山に登ってみた人はボチボチで、それも1,2回だけといった感じ。私みたいに20回も登った人はさすがにいませんでした(^^;;
それでも、途中でリタイアしたのは4人(通常2割ぐらいと聞いたので、だいたい合っている)、他のメンバーはちゃんと山頂までたどり着けました!
そうか、私はトレーニングやりすぎたな(苦笑)

【1日目】

あれだけ事前に「富士山は大変だ!」「むかし登ったことがあるが高山病でリタイアした」「身体づくりができていなくて疲れて動けなくなった人がたくさんいる」等々、さんざん脅されていたけど、トレーニングのおかげで見事に登頂。正直な話、9合目からは空気が薄くて呼吸が少しキツかったけど、それ以外は、ザレ場も岩場もそれほど苦痛ではなかった。むしろ赤城山の延々続く岩場の登りや、登りも下りもまともに歩いた筑波山の岩場や木の根、どこまでも続く階段のバカ尾根(塔ノ岳)の方が、よっぽど苦しくて辛かった!
そうか、だからか!
私の山行を見た友人が「もう富士山に登らなくてもいいんじゃない?」なんて言い出したのは(笑)
いや、それじゃ本末転倒なので…(^^;;
下りが得意な私は、あまりに遅い歩調に油断してザレ場で2回すべって尻もち付いたぐらいで、最後はスキップしそうな余裕で登山口にゴールしました(≧▽≦)
めでたし、めでたし!!

【2日目】

ご来光は宿の前(横)から。山頂で見るのかと思ったが、そうではなかった(^^;;
朝日が反射した薄オレンジの雲と、斜面の鳥居が幻想的!
振り返ると宝永山がクッキリ姿を現した!
山頂までもう少しのところで、残念なものを見た。この状態で転がっているということは、確信犯だよね。こういうことを平気でする人がいるから、富士山はあまり登りたくなかったのだ…
お鉢めぐりはしなかったが、カルデラがクッキリ!

 

ついに登頂!日本最高地点3776m!!感無量!!!

富士山を終えて…

さて、富士山が終って、これでキレイさっぱり登山から足を洗おうと思ったら、私の登山レポートを見た友人たちが「登山に誘って!」「一緒に百名山を登ろう!」と…(^^;;
どうやら登山はまだまだ続くようです(苦笑)
でもまあ、いいか。ハイキング程度(※一般人の想像するハイキングではない!)の登山なら健康に良さそうだし、体型維持もできそうだし、月1回ペースぐらいならストレスなく楽しめるかな(*^^*)
富士山を登ったばかりなのに、さっそく子分の「宝永山」の予定と、残雪で行けなかった「木曾駒ケ岳」のお誘いをもらってます。
そして、冬から春は、また千葉の低山を楽しみ…

あれ?すっかり登山が好きになった??
そんなつもりなかったのになー(笑)
でも、前泊して地元グルメや地酒に舌鼓を打ったり、春の低山で花々を愛でたり、ついでに周辺観光もしてみたり、登山+アルファを楽しめるのが良い!

富士山チャレンジのおかげで、苦手だったアウトドアのハードルがすっかり低くなりました。
備えあれば憂いなし。
ちゃんとトレーニングすれば、初心者でも富士山に登れます!
そしてきっと山が好きになるかも!!
皆さんも、ぜひ試してみてね!(^^)

おしまい。(^^)v


【ツアーのお知らせ】

トレッキング:富士山・宝永山・双子山ハイキング

憧れの富士山頂を目指すコースをはじめ、そこまで本気じゃない方は気楽に富士山を歩くハイキングコースもあります。
全コースとも登山ガイドが同行するので安心安全(^^)
ご希望の日にちで手配をする、最大4名様までのプライベートツアー
ご家族、お友達どうし、お一人でも。
初心者から楽しめる登山をどうぞ!!

お申込みはこちらから


富士山への道のり:★印は百名山

  • 2019年6月 富士山に登りたいと思い始める
  • 2019年11月1日(金) 高尾山(599m・東京都)
  • 2020年1月5日(日) 鋸山(330m・千葉県)
  • 2021年6月8日(火) 尾瀬(番外編・福島県側から)
  • 2021年7月12日(月) 上高地(番外編・長野県・河童橋まで)
  • 2021年9月4日(土) 礼文岳(490m・北海道礼文島)
  • 2021年10月11日(月) 戦場ヶ原(番外編・栃木県奥日光)
  • 2022年2月20日(日) 富士山ツアーついに申込
  • 2022年3月3日(木) 明神山(273.6m・奈良県)
  • 2022年3月12日(土) 富山(350m・千葉県)
  • 2022年3月21日(月・祝) 母智丘神社(番外編・宮崎県都城市)
  • 2022年3月25日(金) 清澄寺・妙見山(377m)・初日山(364m・千葉県)
  • 2022年4月2日(土) 大日山(333.3m・千葉県)
  • 2022年4月10日(日) ★筑波山(男体山871m・女体山877m・茨城県)
  • 2022年4月17日(日) 梅ケ瀬渓流・大福山(292m・千葉県)
  • 2022年4月22-23日(金・土) 笠取山(1953m・山梨県)
  • 2022年4月25日(月) ★赤城山(黒檜山1827.6m・駒ヶ岳1689.2m・群馬県)
  • 2022年5月2日(月) 御殿山(363.7m・千葉県)
  • 2022年5月6日(金) 一乗城山(435.8m・福井県)
  • 2022年5月17日(火) 陣馬山(854.8m・東京都/神奈川県)~高尾山(599m)縦走
  • 2022年5月23日(月) 金時山(1212m・神奈川県)
  • 2022年5月28日(土) 釈迦ケ岳(1800m・奈良県)
  • 2022年6月2日(木) 塔ノ岳(1491m・神奈川県)
  • 2022年6月9日(木) ★車山(1925m)・蝶々深山(1836m・長野県)※鷲ヶ峰(1798m)は山頂に至らず
  • 2022年6月19日(日) 双子山(上塚1929m・下塚1804m・静岡県)
  • 2022年6月27日(月) 朝日岳(2579m)・★金峰山(2599m・長野県/山梨県)
  • 2022年7月3日(日) ★那須岳(茶臼岳1915m・朝日岳1896m・栃木県)
  • 2022年7月13-14日(水・木) ついに★富士山(3776m・静岡県/山梨県)登頂!

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