富士山まで残り1か月となり、日々プレッシャーとの戦い。
大切なペットを亡くし、悲しみを乗り越えて。→vol.7
いよいよ最後のトレーニング!
2500mに挑戦!
300mぐらいの低山から始め、少しずつ標高をあげたり、歩行時間を長くしてみたり、百名山や岩場にも挑戦したりして、徐々に自分のレベルが上がっていることを実感してきました。
富士山は3776m。
よく心配されるのが「高山病」。
私は過去にスイスのグリンデルワルトからユングフラウヨッホ(3454m)に登山鉄道で登ったことがあり、一緒に行った友人は到着後すぐに高山病で頭痛がひどくて動けなかったけど、私はピンピンして外で雪にまみれていました。
また、チベット訪問の際は「カロラ峠」という5039mのところも行きましたが、特に異変はありませんでした。(この時は高山病予防の薬も服用していたけど…)
なので、もしかすると私は、標高の高いところでも意外と平気なのかも、という薄い根拠の自信(^^;;
とはいえ両方とも5年以上前の話で、それから肉体的に老化が進んでいるので、いちおう高いところの適応能力だけは確認しておかないとね!
本当は3000m近い木曾駒ケ岳(2956m)を試したかったのですが、遠い&天気がイマイチ&残雪がありアイゼンが必要(持ってない!)だったため、急きょ山梨と長野の県境にある金峰山(2599m)に変更。
これがまた、厄介な山でした!
※山登りをする人の多くが使っているサイトを、私も常に活用するようになりました。
ひとつはYAMAP。
登山用の地図をダウンロードでき、電波の届かない山中でもGPSで動いてくれます。
また、他の登山者のレポートも載っているので、直近の山の様子を入手できて便利!
もうひとつはてんきとくらす。
一般の天気予報と違い、山は天候がコロコロ変わるので、直前までこのサイトを見逃せません。1週間前にはC判定だったのが、3日前ぐらいから急にA判定に変わったのは、奈良の釈迦ケ岳で経験ずみ。日頃の行いもあるか!?(笑)
その前に、例によって前泊。この日は石和温泉に泊まりました。
数年前に山梨(勝沼周辺)を下見したときに、行きそびれてしまった「恵林寺」を拝観。
武田信玄の菩提寺で、夢窓国師の庭園もあります。
着々とリストをつぶしていく私です(^^;;
さて、山に話題を戻します。
山梨は山に囲まれているわりに、登山口へのアクセスがイマイチに感じます。
それは、テント泊で笠取山へ行ったときにも思った(-_-;)
金峰山も前泊地の石和温泉から林道を1時間以上走っていく。グーグルマップでは1時間45分と出ていた。その割に人気がある&ホテルや旅館で泊らず車中泊する人もいるとかで、朝から駐車場が満車になるらしくて、せっかくの旅館泊でしたが朝食をパスして朝6時半に出発。8時前に到着でき、平日だったから何とか普通に駐車できましたが、これが土日だときっと路駐になってしまうんだろうなー💦
山登りのネックは、早起きしなければいけないこと以外に、駐車場問題もありました。
気が小さい私は、「ちゃんと駐車場に停められるだろうか」と前の夜から気になって眠れなくなる。
なので、できるだけ土日は避けるようにしているのです。
(ちなみに、千葉の低山は、紅葉シーズンの養老渓谷とかじゃなければ、平日は「本当にここに停めていいの?」と心配になるくらいに車がいません。(笑)
無事に登山口で駐車でき、いざ金峰山へ向けて登山スタート。
最初は「けっこう歩きやすい」と気を良くしていましたが、ひとつめのピーク(朝日岳2579m)を越えた時に私の表情が曇りだします。朝日岳のすぐ先でけっこうな岩場をけっこう長く下りました。ということは、帰りはここをまた登るのか?(イヤな予感…)。そして金峰山へのラスト数十mがかなり大きな岩を越えていかなければいけない。ルートを間違った相棒が巨岩の上を歩いていたが、不安定な場所が苦手な私は恐怖のあまり足がすくんで動けない。私だけ引き返して巻き道(ぐるっと回る道)を見つけたら、そっちが正規のルートではないか!その時、急に私は道を間違えた相棒に腹が立ってしまった。きっと命の危険にさらされたからだと思います。その相棒は岩場が割と得意で、確かに赤城山の時も岩場を軽々と登っていたのを思い出した。その時私は動物のように四足歩行だったし(@_@。逆に私は下りが得意だが、相棒はかなり慎重でスピードが出ない。人によって、得意・苦手が異なるのは筑波山あたりから気付きました。この金峰山では、山頂で発生した怒りがなかなか収まらず、帰路の朝日岳手前の岩場登りに疲弊し、さらに大量発生していたアブ&ブヨが終始まとわりついてきて、結局下山するまでイライラしたままでした。
駐車場に戻った時に他の人が「ここも良い山でしたね」と言ってましたが、私は心の中で「ほんとかー?」と悪態をついてしまった💦
山登りをしていくつか分かったマナーがありますが、すれ違うときに「こんにちは」と挨拶すること、登りの人を優先すること、それに加え、もしかすると「良い山でしたね」というのもマナーなのかしら?他の山でもこのセリフを聞いたことがあったので。
とりあえずネガティブな発言はしない、ということでしょうね。
金峰山の地形(ルート)が私に合わなかったと言えるかも。
いくつかのピーク(山頂)を一回で歩くコースは他にもある。ぐるっと周回する(例:筑波山、車山)、ほぼ行きは登り帰りは下りのピストン(例:塔ノ岳)、アップダウンの少ない縦走(例:陣馬山~高尾山)、このあたりは私もイヤではない。(塔ノ岳はひたすら登りでイヤでしたが)。苦手なのは今回の金峰山や千葉の鋸山のように、アップダウンが多かったり深いのが嫌い。せっかく登ったのに、またかなり下りてまた登らなければいけない、ということは、1回の登山で山を二つ登ったのと同じで疲労度が違いすぎるし、帰りも同様に激しいアップダウンを繰り返さなければいけないので、気持ちが萎えて精神力の維持が難しいからです。
この山が自分の好みかどうかは、やっぱりいくつか山を登ってみないと分からないですね。
それにしても、せっかく楽しむために来ている山なのに、イライラして怒りが収まらないのは人間として小さいですね。きっと富士山のプレッシャーもあって、私の精神状態がかなりナーバスになっていたのも原因です。怒りっぽい自分に反省💦
「早く富士山から解放されたい!!!」
心の声でした(@_@。
教訓、
- ピストン、周回、縦走など自分の好みを知る
- 先頭を歩く人が道を間違える可能性があるので、少し距離をあけて正規ルート(ピンクのリボン、白いペンキなど)を確認する。間違えたら無理せず引き返す。(この点、登山ガイドはルートを間違えないので、安心してついていけます!)
- 前を歩く人との距離が詰まっていると、足元しか見えず、意外に歩きにくい(自分の苦手な)コースを歩いている可能性がある。(わざわざ岩の上とか、階段とか、段の高いところとか…)。少し距離をあけて先を見ながら自分にとって歩きやすいコースを選ぶのが良い。
最後のトレーニングで落雷も経験!
7月に入り、いよいよトレーニングもこれが最後となりました。
富士山が13日、トレーニングをするかしないか迷いましたが、ほぼ毎週山登りをしていたので、せっかくついた筋力と体力を落としたくない。しかし一緒に行く相棒も見つからないし、探すのも面倒になってきた💦
いちど車山でソロを経験したので、そこそこ有名な山なら大丈夫だろうと思い、候補のいくつかの山の天気を見て茶臼岳(那須岳)に決定!しかも今回ばかりは翌週に台風接近ニュースもあったので、イヤだけど土日で行くことに!!
奇しくもau(KDDI)が大規模通信障害を起こした、まさにその2日間💦💦
山で出会った人と「遭難しても私はauだから助けを呼べないわ」と笑ってました(^^;;
千葉の低山以外、週末の山登りは初めてかも!(筑波山が日曜だった。たしかにあの日も混んでいた!)
さすが週末、朝8時前に駐車場に到着したのに、すでに登山口の駐車場は満車。あわててロープウェイ乗り場の駐車場に引き返し、なんとか敷地内に停めることができました。結果的にはこのルートが私にとって正解でしたが(^^;; ほんと、駐車場にはヒヤヒヤさせられる💦
ここ茶臼岳1915mは、標高こそ2000mを下回りますが、富士山同様に火山によってできた山らしく登山道がザレ場、ガレ場(岩場)の連続。お鉢めぐり(カルデラ)もあって、富士山の予行演習にはピッタリの山だと思いました!駐車場から山頂駅までズルしてロープウェイで。そこから1時間弱ほどで山頂なので楽勝!と思いきや、やはりザレ場&岩場は大変でした。何度も歩いたので精神的には慣れたけど、だからと言って早く歩けるわけではない。これまでの登山で学んだとおり、気持ちが逸ってもショートカットせず、できるだけ体力を失わないよう足を高く上げなくてもよいように、右に左に低い段差を選んでジグザグ進みます。山登りを始めて「急がば回れ」を何度も心で反芻しました(^^)
1時間ほどで、まず茶臼岳の山頂に到着。まだ時間が早いのと、この日は昼から落雷があるかもという予報だったので、少し景色を楽しんだらすぐに先に進みます。向かう先は朝日岳。遠目からもかなりゴツゴツした岩肌の山。登山者のネット情報を見るとクサリ場もあるとかで、けっこうスリリングなソロ登山です。最後の岩場の手前でいちどバテて座り込んで休憩。呼吸を整え再び出陣。山頂直前で前の人について行ったらルートを外れた岩場だと分かったので、前回の経験からすぐさま引き返して正規ルートで。山頂にはそれなりに人がいて飛行中のツバメより高い位置から見下ろす景色を楽しんでいました。私もひととおり楽しみ、雲行きが怪しくなってきたのでさっさと退散。赤い屋根の避難小屋に戻る途中で、ついに雨が落ち始め、あっという間にゴロゴロと雷鳴が。そしてバリバリッっという凄い音がさっきまでいた山頂付近から聞こえてきて、誰かに落ちたんじゃないか?と心配になりました。山頂で少し話していた若い男性も急いで下りてきた。「こんな天候なのに、今から登ろうとする人のメンタルに驚く!」と言ってました。たしかに登りの何人かすれ違ったしなー。ご無事を祈ります。
幸い雨はすぐ止み、雷も遠のいていきホッとしましたが、噂通り、山での雷雨はコワイですね!最後にその怖さをちゃんと経験できて良かった。(下山したら、上りのロープウェイが雷で運行中止となっていた)
いつもなら前泊して周辺観光を楽しむのですが、「教会と音楽セミナー」のあとに出発したため、那須高原到着が夕方、さらに帰りの人でごった返していて、見る気にならない。下山後も、こんな山の中なのにメインストリートが渋滞しており、面倒くさくて各スポットに立ち寄る気にもなれない。
やはり平日行動に限ります!!
那須は牛乳とパンが美味しいらしいが、渋滞で買い損ねたので、急な大雨の中、高速のSAでとりあえず買ってみた。うーん、味の違いが分からない💦今度は平日に、ゆっくり牧場で搾りたて牛乳に挑戦してみよう!
教訓、
- 山で雷には気を付けて!
これでいったんトレーニングは終了。
あとは本番当日まで荷物の準備をしながら、体調に気を付けて、静かに待つのみ。
振り返れば、大小・高低いろいろ20座以上も登っていました!
「こんなにストイックに準備して富士山に登る人、初めて見た」とスタッフに言われ、
「もう富士山に登らなくてもいいなじゃない?」と登山の友人に笑われ、
自分でも「よくやるなー」と半ばあきれ顔(^^;;
しかし、備えあれば憂いなし。
登ってみて初めてわかったことが多くあり、やっぱり練習は必要だと実感しました。
さて、本番はどうなることか?
トレーニングで経験していない山小屋泊がかなり気になる。わざとじゃなくても荷物出し入れやトイレに立つ音がウルサイとか言われたら凹むかも。そして荷物もいつもより格段に重い。軽くしたくても山頂は真夏でも0度前後、真冬と同じなので相応の装備が必要。
いろいろ気がかりなことはあるが、ここまできたら、あとはなるようになれ!
大雨にならないことだけを祈ります。
いよいよ本番!
vol.9へ続く(^^)
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富士山への道のり:★印は百名山
- 2019年6月 富士山に登りたいと思い始める
- 2019年11月1日(金) 高尾山(599m・東京都)
- 2020年1月5日(日) 鋸山(330m・千葉県)
- 2021年6月8日(火) 尾瀬(番外編・福島県側から)
- 2021年7月12日(月) 上高地(番外編・長野県・河童橋まで)
- 2021年9月4日(土) 礼文岳(490m・北海道礼文島)
- 2021年10月11日(月) 戦場ヶ原(番外編・栃木県奥日光)
- 2022年2月20日(日) 富士山ツアーついに申込
- 2022年3月3日(木) 明神山(273.6m・奈良県)
- 2022年3月12日(土) 富山(350m・千葉県)
- 2022年3月21日(月・祝) 母智丘神社(番外編・宮崎県都城市)
- 2022年3月25日(金) 清澄寺・妙見山(377m)・初日山(364m・千葉県)
- 2022年4月2日(土) 大日山(333.3m・千葉県)
- 2022年4月10日(日) ★筑波山(男体山871m・女体山877m・茨城県)
- 2022年4月17日(日) 梅ケ瀬渓流・大福山(292m・千葉県)
- 2022年4月22-23日(金・土) 笠取山(1953m・山梨県)
- 2022年4月25日(月) ★赤城山(黒檜山1827.6m・駒ヶ岳1689.2m・群馬県)
- 2022年5月2日(月) 御殿山(363.7m・千葉県)
- 2022年5月6日(金) 一乗城山(435.8m・福井県)
- 2022年5月17日(火) 陣馬山(854.8m・東京都/神奈川県)~高尾山(599m)縦走
- 2022年5月23日(月) 金時山(1212m・神奈川県)
- 2022年5月28日(土) 釈迦ケ岳(1800m・奈良県)
- 2022年6月2日(木) 塔ノ岳(1491m・神奈川県)
- 2022年6月9日(木) ★車山(1925m)・蝶々深山(1836m・長野県)※鷲ヶ峰(1798m)は山頂に至らず
- 2022年6月19日(日) 双子山(上塚1929m・下塚1804m・静岡県)
- 2022年6月27日(月) 朝日岳(2579m)・★金峰山(2599m・長野県/山梨県)
- 2022年7月3日(日) ★那須岳(茶臼岳1915m・朝日岳1896m・栃木県)
- 2022年7月13-14日(水・木) ついに★富士山(3776m・静岡県/山梨県)登頂!
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