5月GWが明けてすぐ、一人静かに(笑)北欧ノルウェーへ行っておりました!
ノルウェーといえば何を思い浮かべるでしょう?
- オーロラ
- フィヨルド
- サーモン
- ムンク
通なところでは、
- 建築
- デザイン
だいたいこんなところですね(^^)
そして忘れてならない
- 高福祉国家
- ゆえに物価が高い!
そうなのです。
物価が…気絶しそうなほどに高い!!
美しい大自然フィヨルド、地球の神秘オーロラ。
これだけでも見る価値は存分にあるのですが、なにしろ先立つものが…(^^;;
最初に申し上げましょう。
ノルウェー、何をするにも、何を食べるにも、何を買うにも、毎回躊躇してしまうあの物価の高さ。スイスを抜いて、おそらく世界一だと思います!
まず水。
500mlのミネラルウォーターが20クローネ以上。1クローネ=14円で計算して300円ぐらい(それ以上)が普通です。今までいろんな国を訪問しましたが、水がこんなに高い国は初めて。どんな高級な水なんですか?って突っ込みたくなる。※ちなみにノルウェーの水道水は飲めるので、私は腹をくくり水道水を飲んでいました。お腹はまあまあ大丈夫でした(^^;;
そして食事。
ちょっとしたパンやマフィンが35クローネ(500円)ぐらい。1個しか買えない…(泣)
中にハムやチーズ、小エビやサーモンが挟まったサンドイッチだと50、60当たり前、カフェでは80クローネとかも(1120円…え!1000円以上!?)
ハンバーガーレベルでも100クローネ前後(1400円)。○○ヒルズや赤レンガのオシャレな舶来ハンバーガーじゃあるまいし…(-_-)
普通にランチしようとすると150~200クローネ(3000円弱)、ちゃんとした食事となると300クローネ前後(4500円前後)、ちょっとアルコールでも飲もうとすると1杯100クローネ前後(1400円)。六本木や銀座のバーで、あるいは高級ホテルやフレンチレストランで飲むんじゃないんだから…
もうね、初日からあまりの衝撃に、食べるに食べられない、目の前に美味しそうなものがたくさん繰り広げられているのに手を出せない、とても悲しい現実と闘っていました。
はっきり言います。
ノルウェーはバックパッカーは無理。
100円レベルのものはどこにも存在しません。
飢えて店先で空き缶置いて座り込むしかない(><)
宿はどんなにシンプルで狭いホテルでもシングル最低1泊1万円以上。
途中1泊だけ豪華客船移動がありましたが、キャビンを利用しないザコ寝だったのに1万円以上で渡航前の予約時に「なんでザコ寝なのに1万円以上もするの?」とブーブー不平を感じていましたが、いざ現地で蓋を開けてみれば、そうか1万円は安かったのかと納得。
交通手段は空港から中央駅までたった20分しか乗らないのに1500円、メトロ・バス24時間券も1500円。電車で1時間の郊外へ行こうとすれば片道3500円。1時間といえば、東京駅から横須賀が74分で1080円ですよ。
それに対して、相対的に安いと思ったのは博物館や美術館の入館料。
どこも100クローネ前後(1500円ぐらい)が多く、日本とあまり変わりません。
他の物価が日本の3倍ほどなのに、こういう文化教養につながる費用は相対的に安くしているあたり、国の成熟度と心の豊かさを感じてしまいました…
【ムンクは叫んでいるだけではなかった!】
ちなみに、あまりの物価の高さに現地で聞いてしまいました。
「時給っていくらぐらいなの?」
博物館の学生アルバイトさんだったので、彼女の経験値からしか推測できないが、最低レベルでも100クローネ(1400円)、レストランのウェイトレスなど飲食アルバイトだと平均して150クローネ(2100円)、公務員は厳格な基準があり、私企業だとピンキリだということ。以前ある書籍で時給2700円だと読んだことがあるが、あながち嘘ではなかった。
とういか、それぐらい給料をもらってないと、この物価には耐えられないですね。
だいたい時給がランチ1食分と同等と考えるのが妥当でしょうか…
そして、なぜこんなに高いかと言えば、税金が高いから。
交通費には12%、スーパー・コンビニなどの食品には15%、外食や日用品・娯楽費用などには25%の税金がかかっていました。
まあ、面倒だけど目的ごとに税率が異なる点は、非常に理にかなっている。そして、これらの税金が教育費や医療費など国民の福祉に(本当に)まわっているのですよね。だから国民も高い税率をしぶしぶ受け入れている。私はノルウェーの子供や老人を助けてあげたのかと思えば、善い行いをできて良かったのです。そう諦めるしかない(^^;;
同じ北欧でもスウェーデンの方が少し物価が安いらしく、ノルウェー人も時々スウェーデンまで買い出しに行くそうです。そして、今までは物価も収入もノルウェーが一番だったのに、昨年初めて収入をスウェーデンに抜かれてしまい(物価はノルウェーより安いままで)、ショックだとも言っていました。
やはり見習うべきはスウェーデンか…
ともかく、北欧、特にノルウェーへ行く方は、物価の高さに覚悟が必要。
あるいは、いち早く順応し(金銭感覚を崩壊させ)、これも致し方ないと諦めて散財するしかないでしょう(^^;;
お金の話ばかりでスミマセン、あまりに衝撃だったもので…(^^;;
そんな高物価のノルウェー、しかし見どころ満載で、すべてにおいて美しい!
季節柄オーロラは見えないので今回は首都オスロと西側ベルゲン、アールヌーボーと漁獲高で有名なオーレスン、オスロ近郊のハーマルを訪問、さらにフィヨルドクルーズやフロム鉄道、ちょっとマニアックなラウマ鉄道を堪能、移動中も景色から目を離せないので、かなり充実した内容でした!
【アールヌーボーで復活した美しいオーレスン】
強いて言えば、これにもう少し食事が充実できれば、文句なかったのですが…
まあ、しょうがないですね、宝くじに当たれば、今度は豪遊しよう(笑)
オスロや世界遺産のベルゲンについては、皆さんもよくご存じだから、わざわざここでは触れません。
滞在中に私が気に入ったのは「建築めぐり」。
そうです、東京でもやっている、あの建築ツアーのおかげで、北欧のオシャレな建築見学が実に楽しかった!
なにしろ、現地から建築ツアーの先生に連絡し、「見どころ教えて!」とおねだりする図々しさ。
先生の素早い対応で「どこそこに何々という建築物があり、誰々という有名建築家の設計で、特徴は何々」といった感じで(嫌がらずに)丁寧に教えてくださいます。
さらに現場のスタッフさんに「これこれしかじかなんだってね」と受け売り知識で話しかけると、スタッフさんから追加情報が出るわ出るわ!
なるほど、こうやって事前知識があるからこそ、さらに深く掘り下げることができるんだ。
だから「知識」って面白いんですね!!
建築博物館のビデオでも紹介されていましたが、建築はノルウェーの重要な要素(element)のひとつだそうです。ただ「作る」のではなく、北欧らしさ、ノルウェーらしさを上手に表現している建築物の数々。日本の建築物との相違点を比較したり、建築好きにはたまらない国です(^^)
建築だけではありません。
「教会」だって!
オスロ大聖堂の美しい内部に感動し、ベルゲン博物館でスターブチャーチ(木造教会)の展示を見学。そして、ハーマルの有名建築物となったヘドマルク博物館では古来の教会遺構をのぞき込む。
特に木造教会は、西方教会とはかなり異なるつくりだが、でも東方教会とは違う。ノルウェーはルター派のキリスト教(プロテスタント)が主流だったこともわかり、なぜヘドマルク博物館にルターの幕がかかっていたのかも納得。
教会セミナーを実施するまでは、ヨーロッパで教会見学しても「ふーん」と一巡して適当に写真撮って終わりでした。なぜなら私はキリスト教じゃないので、見てもわからないから興味がわかない。
ところが、セミナーでキリスト教の種類から教会の建築様式、教会の中にあるものなど、いろいろ教えていいただいたおかげで、少し様式が異なっても「あ、あれのことだな」とすぐに反応できる。
持つべきものは、建築の先生と教会の先生ですね(^^;;
これほどまで学んだ知識を現地でアウトプットできるとは!
本当に、セミナーを企画して良かった!!
※めちゃくちゃ手前味噌です(^^;;
そして最後に、今回これほどまでに素晴らしい写真をたくさん撮れたのには、ちゃんと理由があります。
実は私は「晴れ女」だったから!
…いえ、そんな理由ではなく(^^;;
旅行会社を最大限に活用すべし!
ノルウェー視察を決めた時に、鉄道パスの会社さんから多くのアドバイスを頂きました。
オスロからベルゲンまでの行き方(何通りかあるが、どれが魅力が詰まっているか)、ベルゲンからオーレスンへの効率的かつ魅力的な移動方法、フロム鉄道以外でお薦め鉄道は何か、鉄道パスは何日間が最適か、など。
さらに、主要な鉄道については「進行方向を向いた席」とか「窓枠に邪魔されない」とか「後ろの人を気にしないでリクライニングできる」とか、どれも最高の座席を予約してくださったのです。
もちろん座席指定料金がかかります。
しかし、人気の鉄道は事前に座席指定しないと空席がなくなってしまい、飛び込みで私の隣に座った若者は車掌に追い出されていました。
それに、せっかく高いお金をかけて行ったのに、通路側で写真もろくに撮れないことだって大いにあり得る。
わずかな手数料(座席指定料金)をケチって、目的を果たせないなんて、そんなバカげたことはありませんよね。
説教めいたことを言って恐縮ですが、こういうそれぞれの専門会社が協力しあって他に真似できな
もちろん旅程を考えたり調べたりするのも楽しくて何でも自分でやる人も少なくないですが、自力でこれだけやろうとしたら相当な労力です。とい
つまり、一生に一度しか行かないような場所を訪問する場合、その旅を最高の思い出にしたいと考えるならば、やはりプロの知恵を拝借するに限ります。
その「プロの知恵」にお金(料金)がかかっているのです。
いわば「意匠」や「知的財産」のようなものです。
我々旅行会社の究極の仕事は、ありきたりの場所へ団体ツアーでお客様を連れて行くことではなく、このような知的財産をお客様へ提供してお客様の満足度を高めることなのですよね。
これからも各方面の会社さんと協力しあって、最高の旅行を提供していきます!
頑張るぞ!!
次回は6月にチェコ・スロバキアです。
こちらは「教会と音楽セミナー」でバッチリ見どころを講義していただいたので、現地探索が楽しみです!
次の旅行記も、ぜひまたお楽しみに(^^)/
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