Close

教会に目覚めた一日


(back to Top page / ホームに戻る)

すみません!ブログアップがすっかり遅くなってしまいました(^^;;

去る2月24日、土曜の午前中、セミナー第2弾の「教会と音楽セミナー第1回」が無事終了いたしました。

「なんだか啓蒙的でお堅い内容」と言われながらも、お集まりくださったのは11名。会場の広さから考えれば、ちょうど良い人数だったと…。皆さま、何かしら音楽を嗜んでいらっしゃったり、教会建築に多大な関心を寄せていらっしゃる方ばかり。そうですね、やはりネーミングは大切ですね。単純なセミナー名ですが、「教会」「音楽」という2大テーマを掲げているので、受け手にはわかりやすかったのかも(^^)

 

さて、そんな教会と音楽について語るセミナーの第1回は、「教会の変遷」と称して、教会について余すところなく掘り下げてくださいました。(いや、時間が足りなくて、語りきれないこともありましたが…)

チェンバロを専門としながらも、教会音楽の歴史や背景に詳しい渡邊先生。小柄で笑顔の素敵な先生です!

内容は…

◎ まず、教会と切っても切れない関係の「キリスト教」について。西方と東方、宗教改革によるプロテスタント。そしてキリスト教の母胎となるユダヤ教、イスラム教の台頭と十字軍遠征など、ひとえに「キリスト教」といえども、その始まりから分離・分裂など変遷と、他の宗教との関わりについてまで、かなり細かな内容で説明してくださいました。

◎ 次に、教会の役割とその中にあるものについて。海外で教会見学をすることもよくありますが、キリスト教徒ではない私には、そこにあるもの自体とその意味がまるでわかっておらず、いつも「ふーん」と軽く通り過ぎるばかりでした。しかし、例えば教会内に飾ってあるレリーフや絵画ひとつにとっても、大きな意味を持っており、かつて識字率の低かった時代に、信徒にキリストの生涯を伝える重要な役割をになっていたのです。中には「十字架の道行き」という連続したストーリーとなっているものもあるそうです。そんなことも知らずに、ただ見て「へぇー、ダヴィンチの作品なんだ」「へぇー、なんだかわからないけど、これがガイドブックで『必見』と書いてあった絵か」なんて思っていた私。建築もそうですけど、今までの人生、いったい何をしてきたのか、悲しくなる一方です(-_-;; 無知は無敵というか、もう、「知らない人、見学禁止!」ですよね(苦笑)

◎ さらに、教会のヒエラルキーにも話が及びます。大聖堂と普通の教会、この違い、わかりますか?私はわからなかったので、先生に講義をお願いしました(^^;; 図説していただき、非常にわかりやすい。教会はキリスト教の国々にとって日常と一体化した存在なのです。しかるに、地方自治体みたいなものなのですね(^^)。大聖堂が県庁で、普通の教会が市町村役場とか。「はーん」って目から鱗です。世界遺産だから偉い、というのではなく、たまたま建築的に優れていたり、中にあるものが重要文化財だったりしたから世界遺産になっただけ。ヒエラルキーとは無関係だったのです(^^;;

◎ そして今回の中心トピックのひとつ、教会建築の様式について。これには参加の皆さんの熱の入り様が違っていました!むしろこれが聞きたくてご参加になった方も多かったのかも!それまで我慢していた写真撮影、この時点で皆さん「逃すものか」とバチバチ撮影が始まります(^^;;

メモをとり、写真を撮り、時に質問を投げかけ、熱心に聞き入る参加の皆さま

先生が取り上げてくださった様式は、

  • バシリカ様式
  • ビザンツ様式
  • ロマネスク様式
  • ゴシック様式
  • ルネサンス様式
  • バロック様式
  • 新古典主義様式
  • ネオゴシック様式
  • 近代建築

例えば、現地で教会見学をする際に、「これはロマネスク様式の傑作だ」と言われたりガイドブックに書いてあったり。でもその特徴はイマイチわからず、他に比較対象物がそこにないので、やっぱり「ふーん、ロマネスクね」と終わってしまうのが関の山でした。そうなのです。「比較」しなければ一般人は頭に入って来ないのです(^^;;

先生は、このすべての建築様式について、際立った特徴を2,3点あげて、年代的に古い順に羅列して説明してくださいました。一挙公開です!それが我々一般人には必要なことだったのです!!

際立った特徴だけ箇条書きと図で説明してくださり、分かりやすい!

各様式の特徴を比較列挙してくださる。例えばアーチについて、例えば空間について、例えば装飾について…。その違いが手に取るようにわかり始める。感動の瞬間でした!

これが聞きたかった・知りたかったのですよ、私も!!

お手製の模型でドームの説明をしてくださる

これだけ濃い内容の講義ですので、当然2時間では終わりませんでした(^^;; 会場のSpace415さんは非常に好意的で、時間が過ぎてもせかすことなく、さらにセミナー後は会場常設のチェンバロまで披露してくださり、参加の皆さまも大満足(^^)

セミナー終了後はチェンバロを囲んで

初めての企画で、少々お堅い内容だっただけに、皆さまに受け入れていただけるか当初は心配でしたが、それは私の取り越し苦労に終わりました(^^;;

まずは、第1回、大成功!

良かった、良かった(^^)♪

「小学生の工作みたいで…」とおっしゃったが、私たちのためにここまで準備してくださった渡邊先生に感謝!

次回、第2回は「クラシック音楽の変遷と教会」。

内容は、古い時代から新しい時代へのクラシック音楽の移り変わりを、主に教会で演奏された音楽を追うことで探ります。さらに、有名な教会音楽が演奏された聖堂と作曲家の関係にもスポットを当てます。バロックの巨匠バッハよりもさらに古い時代から始まり、我々がいわゆる「クラシック」として知るモーツァルトあたりまで。

今度もぐっと詰まった濃い内容となりそうです(^^)

3月10日(土) 10時~12時

まだお席に余裕があります。

お申込みはこちらから↓

教会と音楽セミナー

ぜひ音楽好きの皆さま、教会好きの皆さま、貴重な講義にお集まりください!!

中野でお待ちしておりまーす♪♪

 

※ 第1回「教会の変遷」、そんな良い内容だったのなら、ぜひ聞いてみたかった!聞き逃した!!という方。リクエストくだされば、アンコール・セミナーもいたしますよ(^^)

ぜひお問合せください(^^)♪

旅行・セミナーのお申し込み・ご相談はこちらまで↓

Email info@i-travel-square.tokyo
Telephone 03-6706-4700 (平日10時~18時)

(back to Top page / ホームに戻る)