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教会音楽、クラシック音楽…


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先に茶道をアップしてしまいました(^^;;
順序からいくと、先週の土曜日が「教会と音楽」、翌日曜日が「茶道」です。

教会と音楽セミナー第2回のテーマは「クラシック音楽の変遷と教会」。
またまた小難しそうな…なんて思わないでくださいね。
何を隠そう…隠す必要もありませんが、私はクラシック音楽が大好き。でもとても普通すぎて、ショパン、ベートーヴェン、ラフマニノフといった、ちょっとネクラで魂を揺さぶってくれるメロディーに魅かれており、その他の作曲家についてはあまり存じていない、中途半端なクラシックフアンです(^^;;

セミナー担当の渡邊先生との出会いは、旅行博のキプロスブースにて。
キプロスって…フランスでもなく、イタリアでもなく、ドイツでもなく、キプロス!もうそれ自体が「変わり者」ポテンシャル高そう!お互いに(笑)
古楽が専門の渡邊先生、ブースでお話を伺ったときに「クラシック音楽の歴史」をあらわす年表を見せてくださり、すぐにピンときました。これだ!

何が「これ」なのかよくわかりませんが、自称クラシック音楽フアンの私にとって、モーツァルトやベートーヴェン、強いて言えば音楽の授業でカツラをかぶった肖像画を見てきたバッハぐらいがクラシック音楽の始まりだと思っていたので、その前があったとは、夢にも思わなかったのです。

これは私だけでなく、多くの人にも共有していただけると嬉しい情報だ!と思いつき、すぐさま先生にセミナー講師をお願いした次第です(^^)

さて、前置きは長くなりましたが、前回のセミナーでは「教会の変遷」を講義してくださいました。
その続きとして、今度はその教会で演奏されてきた「音楽」について。そして、その移り変わりについて。

ご参加の皆さま、ほとんどが実際に音楽を嗜んでいらっしゃる方ばかりで、またしても私がいちばん無知。いいのです。無知こそ最大の武器!知らないからこそプライドもなく何でも質問できる!!

セミナー企画者としては、やはり自分が関心があるからこそ、「知りたい欲求」に突き動かされ、こうして形にしていけるのですよね。建築も、茶道も、狂言もすべて同じ理由から(^^)

今回の講義の内容は、

  1. 教会で音楽が演奏されるのはどんな時か
  2. 西洋音楽の時代(様式)による区分
  3. 教会音楽の変遷を実際に音楽を聴きながら

最初の「教会で音楽が演奏される時」については、いつものように写真撮影に気がとられて、きちんと聞いておらず、レジュメを見直すとほとんどメモが残っていない…
しまった(><)

しかしまあ、次の「時代による区分」が今回の本命、これだけは絶対聞き逃してはいけない!

ざっくり分類すると、クラシック音楽と言われるものは、4世紀ごろから始まる中世がスタートで、その後ルネサンス、バロック、古典派、ロマン派、近現代へと移り変わるとわかりました。
そして、バッハはバロック時代、モーツァルトやベートーヴェンは古典派、ショパンはロマン派、ドビュッシーは近現代に区分されるとのこと。そっか「古典派」、古典=直訳するとclassicだからクラシック音楽と言い出したのかしら?言葉のアヤですね(^^;;

和音や音階について説明
チェンバロで実際に音を出しながらピュタゴラスによる音程の定義を解説してくださる。音楽は実は数学的だった!
単声聖歌のトロープスについて
カノン(輪唱)はカエルの歌が例で(^^;;

お話の中でいくつか印象に残ったこと。

ひとつは、クラシック音楽起源の中世に、はじめて「音を記録する」ことがなされ、それが単なる覚書から作曲へと発展したのがクラシック音楽の始まりだったということ。そういえば、前回の教会についてのお話でも「教会での記録システムがすごかった」と教えてくださったのを思い出しました。その延長線上に音楽の記録によって時代を経ても受け継がれるようになれたのですね。教会サマ様です!

それから、クラシック音楽の分類として声楽と器楽、教会音楽と世俗音楽があることも理解を深めてくれました。私が好きなショパンやラフマニノフは、なんと「世俗」音楽。現代風に言えば「ポップス」とか「フォークソング」みたいなもの?いわゆる当時の流行音楽ってことでしょうか…
一気に敷居が低くなりました(^^;;

そしてもう一つ、作曲家と教会との関係。かつて音楽は神様の前に捧げるのにふさわしいものという位置づけだったので、「音楽を楽しむ」という感覚はまったくなく、作曲家は教会に雇われた人たちであったのが、バロック時代あたりからオペラなど世俗音楽が盛んになり出し、こうなるともう、必ずしも教会に雇われるのが作曲家の一番のステータスではなくなってきた、ということも印象的でした。確かに、ヨーロッパの教会へ行くと、時々「ここで作曲家の○○が演奏活動をしていた」とか教会のお抱え作曲家的な表現をしているのを見かけますものね。かつては教会と作曲家は深い関係にあったのですね。

時代ごとにその時の教会音楽を紹介

今回のセミナーは世俗音楽ではなく、教会音楽をテーマに進めたので、セミナーで披露してくださった音楽はすべて教会音楽。前回の教会建築と同様、古い時代から順を追って紹介してくださったので、音楽の発達状況がかなり明確にわかりました。
近現代やロマン派のレクイエムに至っては、こんな賑やかな音楽を教会で演奏して怒られなかったのかな?なんていらぬ心配をしておりましたが…(^^;;

なるほど、こうしてクラシック音楽は中世から始まり、現代に至ったのですね。

とてもわかりやすい講義で、またひとつ賢くなれました!

 

次回はいよいよヨーロッパの街をテーマに、そこに関連する教会や音楽について語っていただきます!

4月8日(日) 10時~12時「チェコ・ブルノ市をめぐる」

最初はチェコ第二の都市、ブルノ市。
今年チェコスロバキア100周年を迎えるにあたり、イベント盛りだくさんの街で、当社でも視察ツアーを企画しました(^^)

チェコスロバキア100周年を祝う!9日間

特に、ブルノ市にゆかりのある「スラヴ叙事詩」で大ヒットした「アルフォンス・ミュシャ」についても多々紹介いただく予定です!!

渡邊先生は著書を出していらっしゃいますが、そこにはこのブルノ市は出ておりません。
なので、先生のチェコのお話は、この「教会と音楽セミナー」でしか聞けない、貴重なお話ですよ!!

教会と音楽セミナー

チェコが好きな方、ミュシャの大フアン、もちろん渡邊先生の熱烈フアンの方々、ぜひともお聴き逃しのないように!!

いつも一生懸命で、しぐさが愛らしい渡邊先生のフアン急増中!

旅行・セミナーのお申し込み・ご相談はこちらまで↓

Email info@i-travel-square.tokyo
Telephone 03-6706-4700 (平日10時~18時)

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