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富士山への道のり vol.7


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山登りのためなら、西へ東へ、駆けていく!
自分ではまだまだ不十分と思うのですが、周囲から見れば、なにもそこまでしなくても…ですね(^^;;
vol.6

ラストスパートの1か月!

2月20日に富士山を決意して、富士山の日まで5か月弱。
登山ド素人の私が一念発起で3月から本気で登り始め、最初は低山、次に標高をあげてみたり、百名山に挑戦したり、長時間歩行やテント泊を経験したりで、ついにあと1か月となりました。
すでに低山では蜂が飛び交い、丹沢あたりではヤマビル(蛭)が出るし、登れる山を選ばないと不快な登山になってしまいます。目標は2000m前後以上の山!(暑くない、虫が少なそう…)
そして「あと1か月」という強迫観念もプレッシャーで、毎週登らないと気になってしょうがない。相棒が思うように見つからなくなり始め、ついにソロで遠出することに!!
ただし、そこは意外と慎重な私。初心者のソロなので、危険な山は避けなければ。

そこで選んだ山は車山
霧ヶ峰の最高峰1925m!
霧ヶ峰というだけあり、早朝(といっても朝8時)はビーナスライン、駐車場、登山道が霧に包まれて、けっこう寒かった💦しかしまあ、いつものパターンですが、山頂に着くと急に晴れてきた!なにこの神がかり!!(笑)
これまで登った山とはまったく異なり、車山には森林がなく、石がゴロゴロむき出しになった土の登山道を黙々と歩きます。平日だからほとんど人がおらず、迷うことない道でも霧で少々不安になりながら、山頂の気象レーダーが見えたときは、やっぱり感動しました!なんといっても初めての本格ソロ登山ですから!!山頂には「天空の神社」があったり、展望テラスがあったり、晴れていれば最高の景色を望める!登山じゃなければリフトで山頂近くまで行けるので、遠足の子供たちもたくさん来ていました(^^)

せっかくわざわざ長野県まで遠征したのだから、駐車場から1時間ほどの車山だけではもったいない。
ここには湿原もあるので、蝶々深山(1836m)、八島ヶ原湿原をぐるっと一周ハイキングしました。
山はあまり人がいなかったけど、湿原は平坦な道を歩くだけなので技術も体力も不要。天気が良かったので、遠足の子供から大人までたくさん楽しんでいましたね(^^)。
尾瀬や戦場ヶ原もそうですが、ちゃんと見ると高山植物をいろいろ発見できるので、他の皆さんは立ち止まって熱心に写真を撮ったりしています。花オンチの私は、直感的に「わー、これ可愛い♡」というのしか目が行きませんが(^^;;💦そんな熱心に写真を撮っていたオジサンに声をかけたら、「これは〇〇で、あれは△△で…」と、丁寧に花の名前を教えてくれました。「すごい、よく知ってますね!地元の方ですか?」と尋ねると、「軽井沢というところから来ました」と…。軽井沢ぐらい知ってるわ!と爆笑してました(≧▽≦) オジサンいわく、軽井沢にも良い高原や山はあるが、なにしろ人が多くて(イヤだ)ということで、わざわざ諏訪市まで足を延ばしたそうです。

この「人が多いのがイヤ」という気持ち、よく分かる!
私もそれがイヤで、長らく富士山を拒否していたので。
そういう意味では、高尾山もダメです。
筑波山も人が多かったなー💦
その点、千葉の低山は人が少ないどころかほとんどいなくて、かなり快適でした!
富士山が終っても登山を続けるなら、きっと「人が多くない山」を選んで行くのだろうな…
個人の好みなので、あまり参考にならないです、悪しからず(^^;;

教訓、

  • 初心者のソロ登山は、割と有名で、それなりに人がいて、危険が少ない山を選ぶように!
  • 山における「ハイキング」はシロウトが考えるハイキング(=散歩レベル)とは違うようです。
    散歩→ハイキング→トレッキング→登山、が正しい認識か(苦笑)

【諏訪大社】
例によって前泊。せっかくだから諏訪大社を見てきました!

【霧ヶ峰・車山高原】

鷲ヶ峰は山頂まで行けませんでしたが、ひとつ目のピークから美しい諏訪湖が見えました!

【可愛い花々】

悲しみを乗り越えて

実は次の登山の前に、我が家の可愛いペットが永眠するという、悲しい出来事がありました。

6月2日の塔ノ岳の翌週、北前船ツアーの東北視察を予定しており、ついでに白神山地でプチ登山もするつもりでした。ところが出発前日(5日)、ペットの容態が急変。急にフラフラ回ってまともに歩けなくなり、危険を感じた私は旅行キャンセルを決意、半泣きで航空会社に連絡し航空券を取り消してもらいました。当然、キャンセル料はかかりましたが、お金の問題じゃない!
その日は夜も眠れず見守っていましたが、翌日から徐々に元気を取り戻し、持ち直したように見えたので、9日に急きょ車山に行ってきたのです。
そして次は16日に富士山ふもとの双子山を控えていました。
13日の夜、仕事を終えていつものようにペットと遊び、一緒に寝ていたのですが、夜中3時(14日)に急に目が覚め、探したところ、ベッドの私の足のそばに横たわり、そのまま息を引き取っていました。最後に遊んで動画を撮ったのが夜中1時すぎ。発見時はまだ温かかったので、亡くなったばかりだと思います。3時に目が覚めたのは、きっと虫の知らせだったのでしょう。
この子が3歳のときに前の飼い主(友人)から譲り受け、我が家で6年間。リスとしてはかなり長い享年9歳でした。
人間でいえば90歳以上のお婆さんで、天寿を全うして大往生。親の看取りのような心境でこの数か月を過ごしていました。しかしいざ亡くなると、我が子を亡くしたような気持ちになります。それは、明らかに老化が見て取れる人間と違い、小動物は見た目の変化があまりなく、いつまでも可愛い姿のままだからでしょうね。

この日は一睡もしないまま、この子の親や兄弟が眠る前の飼い主の元へ、はるばる600kmを車で走り、里帰りさせてあげました。翌日、友人とともに裏庭へ埋葬。ひとしきり涙を流し、線香をあげて天国へ見送ってあげました。

友人宅からの帰り道、いったん延期をお願いした双子山を、19日に変更してもらいます。
帰宅後、かなりの喪失感から何もヤル気が起きませんでしたが、富士山は待ってくれない。
ペットも私の富士山成功を祈ってくれていると思えばこそ、カラ元気でもトレーニングを続けなければ。
富士山の予定日はペット永眠からちょうど1か月。山頂で私の到着を待ってくれているかも。

人間も動物も、生を受けたら必ず死にます。
わかっていても、別れの時は悲しいし寂しさをずっと引きずりますね。
これを解決するのは時間しかない。
今でも時々部屋でペットの気配を感じます。
肉体はなくなっても、魂は存在し続けるのかも知れないですね。
近くで見てくれていると思い、元気を取り戻して、これからも頑張ります!

ナッツを中身だけくりぬいて食べる上品な子。いたずら大好き、いろんな表情を見せてくれる可愛い子でした。姿は見えなくても、心の中で生き続けていてね( ˘ω˘ )

富士山のふもと

ペットを亡くした寂しさは続きますが、富士山は待ってくれません。
こうやって人は、悲しみを乗り越えていくのですね。

金時山で出会った登山ガイドさんから、「富士山に登るなら、(ふもとの)宝永山や双子山で練習してみたら?」と言われていました。そして素直に実行!…というより、近隣でレベル的にちょうど良く、タイミングよく天気の良い山が、そろそろなくなってきたので(^^;;

今後の当社ツアーのためにも、友人に一緒に山登りを協力してもらいます。なぜなら、私だけだと「登山ガイドが案内する山登りの様子」を上手く写真で表現できないので。
御殿場口5合目からスタートしてすぐ、明らかに今までの山とは違うことがわかりました。
道が、たくさんの小石が転がるザレ場。まるで砂浜を歩くように、足が埋もれてうまく歩けない。土の上を歩くときの1.5倍以上の労力が必要で、たいした勾配も距離もないのに、すぐにバテて何度も休憩してしまいました。
双子山(二ツ塚)は、二つの小山の総称で、下塚(1804m)はそれでもまだ比較的ラクに山頂に到達できますが、上塚(1929m)は想像以上にハード。先に行ったベテランっぽい男性が下山するときにすれ違い「かなりキツイですよ、僕でも30分以上かかった」と言ってました。ベテランが30分なら、初心者の私は1時間ちかくかかるかも💦 ザレ場は本当に歩きにくいので、左右の草むらの土を求めてジグザグに歩きます。土の上はまだマシです。そうして何とか山頂に到達。友人は消耗しきっている感じでしばらく呆然としていました。

その後、いったん宝永山方面へ歩いてみたが、時間的・体力的にちょっと厳しそうだったので、方向転換して幕岩経由で登山口へ戻りました。方向転換したあたりから樹林帯を歩きます。富士山はハゲ山のイメージが強かったので、森林地帯があるとは思わなかった!マイナスイオンたっぷりで、とても気持ちの良いハイキングでした(^^)
富士山は一度でじゅうぶんだけど、この樹林帯ハイキングなら、また来てもいいかな!

とりあえず、「これが富士山の一部なのか!」とザレ場を経験しておいて良かったです。

教訓、

  • 初心者は、ザレ場は土の上の1.5倍は労力がかかると思った方がよい!

この日は珍しく早起きして先に登山をしました。
例によって、せっかく来たし、どこか行かなきゃ!
以前から狙っていたスポットが、ちょうど富士山の反対側にある。
向かう先は、山梨県の南部。
まあまあ距離はあるが、後泊して観光です!!

宿の人に教えてもらった紫陽花の穴場、うつぶな公園。ちょうど見ごろを迎えて素晴らしい!
身延山もすぐ先にあるので立ち寄りました。ここ久遠寺は日蓮宗の総本山だと。日蓮聖人と言えば千葉・小湊の誕生寺。千葉で生まれ、晩年を久遠寺で過ごされたそうです。その際、故郷・房州の両親を思い、奥の院・思親閣を建てられたとか。展望所からの景色、この川沿いをずっと走ってさらに上流へいきます!
早川町の赤沢宿。かつて、身延山と七面山を結ぶ参詣道として栄えた宿場町。その講中(ツアー)の宿がたくさんあり、当時の面影を残しています。ここに来てみたかったのです!国道から入ると、けっこう狭い道。めちゃめちゃ山の中。こんな辺鄙なところだけど、コロナ前はけっこう多くの人が観光に訪れていたそうです。みんな、果敢だなー(^^;;
さらに奥地へ。早川渓谷沿いをひた走る。渓谷からダム湖に。道は辛うじて続いているが、これ以上行くと南アルプスの山越え?おそらくここが最後の村と思われる「奈良田」へ。
孝謙天皇を祀る奈良法王神社。周辺の景色は山が目前に迫っており、まるで奈良・吉野を思い出させるところから、「奈良」の名前が付けられたとか。
奈良田の資料館に展示してあったこれ!帰りに立ち寄ります!!
新潟・糸魚川から静岡にかけて走る大断層「フォッサマグナ」。この場所では逆断層が見事に露出しているとか!
世紀の瞬間なんだろうが…。うーん、分かったような、分からないような…(^^;;

こんな感じで、山登りのついでに、バケットリストの二軍に入れていたスポットを次々クリアしていきます。奈良田も赤沢宿も、ようやく訪問できて、これで気が済みました!!
vol.8へ続く(^^)


【ツアーのお知らせ】

トレッキング:富士山・宝永山・双子山ハイキング

憧れの富士山頂を目指すコースをはじめ、そこまで本気じゃない方は気楽に富士山を歩くハイキングコースもあります。
全コースとも登山ガイドが同行するので安心安全(^^)
ご希望の日にちで手配をする、最大4名様までのプライベートツアー
ご家族、お友達どうし、お一人でも。
初心者から楽しめる登山をどうぞ!!

お申込みはこちらから


富士山への道のり:★印は百名山

  • 2019年6月 富士山に登りたいと思い始める
  • 2019年11月1日(金) 高尾山(599m・東京都)
  • 2020年1月5日(日) 鋸山(330m・千葉県)
  • 2021年6月8日(火) 尾瀬(番外編・福島県側から)
  • 2021年7月12日(月) 上高地(番外編・長野県・河童橋まで)
  • 2021年9月4日(土) 礼文岳(490m・北海道礼文島)
  • 2021年10月11日(月) 戦場ヶ原(番外編・栃木県奥日光)
  • 2022年2月20日(日) 富士山ツアーついに申込
  • 2022年3月3日(木) 明神山(273.6m・奈良県)
  • 2022年3月12日(土) 富山(350m・千葉県)
  • 2022年3月21日(月・祝) 母智丘神社(番外編・宮崎県都城市)
  • 2022年3月25日(金) 清澄寺・妙見山(377m)・初日山(364m・千葉県)
  • 2022年4月2日(土) 大日山(333.3m・千葉県)
  • 2022年4月10日(日) ★筑波山(男体山871m・女体山877m・茨城県)
  • 2022年4月17日(日) 梅ケ瀬渓流・大福山(292m・千葉県)
  • 2022年4月22-23日(金・土) 笠取山(1953m・山梨県)
  • 2022年4月25日(月) ★赤城山(黒檜山1827.6m・駒ヶ岳1689.2m・群馬県)
  • 2022年5月2日(月) 御殿山(363.7m・千葉県)
  • 2022年5月6日(金) 一乗城山(435.8m・福井県)
  • 2022年5月17日(火) 陣馬山(854.8m・東京都/神奈川県)~高尾山(599m)縦走
  • 2022年5月23日(月) 金時山(1212m・神奈川県)
  • 2022年5月28日(土) 釈迦ケ岳(1800m・奈良県)
  • 2022年6月2日(木) 塔ノ岳(1491m・神奈川県)
  • 2022年6月9日(木) ★車山(1925m)・蝶々深山(1836m・長野県)※鷲ヶ峰(1798m)は山頂に至らず
  • 2022年6月19日(日) 双子山(上塚1929m・下塚1804m・静岡県)
  • 2022年6月27日(月) 朝日岳(2579m)・★金峰山(2599m・長野県/山梨県)
  • 2022年7月3日(日) ★那須岳(茶臼岳1915m・朝日岳1896m・栃木県)
  • 2022年7月13-14日(水・木) ついに★富士山(3776m・静岡県/山梨県)登頂!

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