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富士山への道のり vol.3


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富士山チャレンジに意欲が芽生えた2019年、そしてコロナに阻まれた2020年(vol.1)、意気消沈した2021年を終え(vol.2)、コロナ3年目の2022年が始まりました。

今年がラストチャンス!

大混乱のコロナもさすがに3年目になり、みんながコロナに慣れてきたようで、今年の後半あたりからインバウンドが復活するかもしれない、と思ったとたん、急にまた富士山への意欲が再燃!!
外国人にも人気の富士山、コロナ前の大混雑が再びくるかと思ったら、大混雑を避けて富士山に登るなら、まだインバウンドが戻らないギリギリのタイミング、今年の夏が最後のチャンスだ!

ネットで検索し、あるツアーに「初心者だけで登る…」という文字を発見。
さっそく問合せ。いちばん気になるのが「山小屋」問題(苦笑)
コロナ後からパーテーションで区切るようになり、大部屋が半個室状態になったと!
それを聞いて、心は決まりました!

行くよ、富士山!!!

2022年2月20日、ついに申込み。

当社HPのトップにも掲載している富士山の写真。駿河湾とのコンビネーションが美しくて気に入っている一枚です!まさかこの山に登る日が来るとは…!!

トレーニング開始!

やる!と決めても、「富士山は山登りしたことない人も行っちゃうしねー」「外国人なんて半袖、短パン、ツッカケみたいな靴で登ってるらしいし」なんて気楽に考えていたら、初・高尾山に付き合ってくれた例の知人が、「軽く考えて登って、(高山病や疲労で)途中で転がってる人がたくさんいるよ」と厳しい忠告を与えてくださった💦
そうなのか…。やっぱりトレーニングして体力つけて臨まないといけないのですね。
今となっては、「当たり前だろ!」と思うことですが(^^;;

ここからが凄い躍進です!!

まず、3月はじめにお水取りツアー(仕事)で奈良へ。その後、フリーでまわっている途中に達磨時のオジサンに勧められ「近所の山」を登る羽目に…(^^;;

※お水取り・お松明の動画もお楽しみください!

明神山、273.6m。「すぐだから」の言葉に、またしても簡単に騙されてしまう私(苦笑)
まさか山登りすると思っていなかったので、手提げバッグにウォーキングシューズという軽装。「散歩だからそれで十分」という達磨寺のオジサンの言葉を信じて駐車場に着くと、それなりの登山装備の人もいて少々ビビりました💦
ふだんから運動をしていない私は、アスファルト舗装された緩い傾斜を大汗かきながら、やっとやっと登頂。
山頂はちょっとした公園みたいになっていて、たしかに近所の人が散歩で来ている雰囲気たっぷりでした。
空気が澄んでいたら、ここからは世界遺産(法隆寺、東大寺、比叡山、仁徳天皇陵など)が四方八方に見えるらしい。

教訓、

  • 「近所」「すぐ」の地元民の声を、鵜吞みにしてはいけない(^^;;

最初の高尾山で気づきましたが、山頂に行くと「〇〇山 頂上 △△m」と書いた棒(山頂標識と言うらしい)があり、鋸山では三角点もあったので、どこの山にもあるものだと思っていました。
明神山の頂上で探してみても見つからず、その辺にいた地元っぽいオジサンに聞いたらコレだと…(かなりビックリ、笑)

いろいろあるもんだと思いながら下山。水仙と梅(?)が見送ってくれました(^^)

この経験で、自分がいかに体力がないかがよく分かり、富士山に申し込んで後戻りできない私は、急に焦りだしました。
「これはマズい、本気でトレーニングしなければ!!」

まずは低山から

奈良から戻り、すぐに手当たり次第、友人知人に「山登りに付き合って―!」と連絡。
優しい数名の地元友人が、協力してくれることに。
「とりあえず、千葉の低山をいくつか経験してみたら?」
はい、分かりました。(素直な私)

このとき初めて「低山」という存在(言葉)を知りました。

登山というと、富士山をはじめ、北アルプス、南アルプスなど2000m、3000m級の山を指すと思っていたら、コロナが発端で最近は「低山登山」が流行っているのですね!?知らなかったー💦

私の住む千葉県には高い山がありません。
いちばん高くて愛宕山の408m。それ以外は300m前後の山ばかり。
これが果たして練習になるのか不明だが、とりあえず山歩きそのものに慣れるため、低山登山を始めることに。
※後日、富士登山で同じグループの石垣島からきた方が「沖縄県の最高峰は石垣島の於茂登岳(おもとだけ)、標高525.5mだよ」と教えてくれました。千葉県、負けた💦💦(笑)
参考:都道府県別の最高地点(国土地理院)

まずは房総半島の富山。「とやま」ではなく「とみさん」と呼びます。
南総里見八犬伝(滝沢馬琴)にゆかりのある山ということは、現地で知りました(^^;;
ここに限らず、山には逸話や伝説、神様に関連した話がたくさん存在することも、日に日に発見。
そう、山登りは今でこそレジャーのひとつですが、もとは山岳信仰の修業の場として修験道だったのですね!
だからこそ、富士山をはじめ、〇〇講としてご利益を求めた登山ツアーが江戸時代などに爆発的ブームになった。
こういう知識も、山登りが進むとともに、どんどん理解が深まりました(^^)

子供時代は関東にいなかったので、南総里見八犬伝・滝沢馬琴は学校の授業でタイトルを習っただけ、話の内容も、「南総」が千葉の南房総を指していることも、何も知らなかった💦(学校教育のあり方に疑問を感じた瞬間!)

話を戻し、富山
標高350m、往復コースタイムは2時間ほど。
チョロイ、と思ったのは出発前まで。たぶん登りだけで2時間近くかかりました💦
登山口からいきなり急な上り坂が続き、ペース配分が分からない私は、あっという間に酸欠でばててしまう。
座って休憩し、立ち上がろうとしたら立ちくらみが。
自分でも驚きました。たかが300m、高山病でもあるまいし!
それで、急いで登ってはいけない、十分な水分補給と休憩、酸素の摂取が大事だと、初めて理解。
はじめて本気で登り、帰宅後の数日間、全身筋肉痛に苦しみました。
そこで決意。
時間をあけるとせっかくついた筋肉がすぐに落ちてしまうので、富士山までは毎週コンスタントに山に登ろうと。

教訓、

  • 急いで登ると酸素が体にまわらなくなる💦
  • 筋肉が落ちないために、コンスタントに山登りをする
  • 本やネットに記載されているコースタイムは、登山に慣れた人のタイム。初心者はもっと時間がかかる!
下山後に登山口のお寺でお礼参り、御朱印をもらう。借りていた竹の杖がとても使いやすかったので、お寺の方にお願いして譲ってもらいました(^^)
帰りに道の駅でコーヒーブレイク。お土産に千葉名産のピーナツバター(このブランドがお気に入り!)と琵琶ゼリー(美味しかった!)をゲット。山に登るだけでなく、プラスアルファの楽しみを必ず見つけるようにするのが継続のコツ!?(^^)

その後、宮崎・神話と秘境ツアー(2021年中止のリベンジ!)のオマケで訪問した母智丘神社(都城)が意外に長い階段の頂上で、山登り履歴にちょっと加えてみました(^^;;

日本三大秘境のひとつ、宮崎県椎葉村。日本のマチュピチュと言われるこの景色!今回の宮崎はここがメインテーマだったのです。やっと行けた(^^)
大昔のことでよく分からないが…投げやりな言い方に笑った(^^;;
お花見の由来も、勉強になりました!

低山は、冬でも雪の心配なく登れる代わりに、暖かくなると虫(スズメバチやクマンバチ)が発生して、危険で登れなくなる。なので、低山での勝負は、GWあたりまで!

富山350mに続き、清澄山(妙見山377m・初日山364m)大日山333m大福山292m御殿山363mと躍進します!

その千葉低山2座目の清澄山は相棒が見つからず、「ま、地元の低山だし」なんて気楽に考え、いきなり一人で行ってしまい、かなり怖い思いをしました💦
その理由が…千葉は2019年に台風の大きな被害を受けており、登山道でも倒木、落石、土砂崩れが激しく、復旧作業が終わっていないところが多い。特にあまり有名でない低山は、需要と供給の関係からか、放置されている(進入禁止)ところも散見されます。
一人で行った清澄山でも、進むにつれ倒木や倒れた電柱まであり、ついに土砂崩れで正規ルートが通れず迂回しなければいけなかった。平日のマイナーな山は、登山者がほとんどおらず、たまたま唯一すれ違ったオジサンにその事実を教えてもらうが、「大丈夫?健脚ですよね?ダメだと思ったら無理せず引き返してね」と言われた。
「健脚?なぜ??」その意味が迂回路を登ってよくわかりました。
これ、ケモノ道だし!!!
しかもしっかり注意していないと、ルートを表すピンクのリボンを見失ってしまう。
低山とはいえ、足を踏み外すとわけのわからないところへ落ちてしまう。
そして誰もいない平日の山なので、落ちても誰にも発見してもらえない💦
山ってこんな怖いところだったのか!
一人で来るんじゃなかった💦💦
トレーニング開始後、いきなり山の怖ろしさを思い知らされました!
このオジサン、神様のお告げだったのか?
登山初心者の私は、ネットで拾った簡単な地図を写メしただけで、紙の地図も持たず入山していた。
オジサンが地図を持っていたので、焦って写真を撮らせてもらいました。
きっとオジサン、呆れていただろうなー(;´・ω・)

教訓、

  • 平日のマイナーな山は、誰もいない恐れがある!
  • 登山前に必ず情報確認!(当たり前なのだが、初心者はそれすら知らない…)
  • 紙の地図も用意すること!
  • 初心者は、ソロ登山を避けた方がよい
まるで登山道のような車道を走り、駐車場へ行きました。本当にこの道で大丈夫か、かなり心配だった💦
オジサンの地図にあった清澄山は、この上かもしれないが、ハシゴを登っても地面に降り立つことができず、無理は禁物と引き返した💦
千葉の低山には熊はいないと聞いていたが、今回のソロ登山でビビッてしまい、帰宅後すぐにリュックに熊ベル装着しました(@_@。

いきなりサバイバルな経験でした💦
その後は、この教訓を肝に銘じ、けっこう慎重に登るよう努めました!
そして回を重ねるごとに、バテるポイントが分かり、筋肉痛を起こさなくなり、危険なところに敏感に反応できるようになり、だんだん山登りが面白くなってきました!

【大日山】

低山の楽しみは春の花々!

山頂で空を見上げたら山桜に囲まれていました!

【大福山】

大福山は、千葉が誇る養老渓谷の一部となる「梅が瀬渓谷」とセットでハイキングコースになっている。渓谷の散歩だけでも気持ちよい!

ここでも春の花を楽しみました♪

【御殿山】
低山だからと侮ることなかれ!
バリエーション豊かな登山道に驚きです!

景色も花も楽しめました!

下山後、房総半島で人気の「ばんや」で地酒と美味しい房総の魚を堪能しました!(この日の運転は私ではない)
これも登山の楽しみです(≧▽≦)

千葉の低山は往復だいたい3時間前後なので、9時すぎに自宅を出て、12時くらいから登り始めても余裕で明るいうちに下山できるのが嬉しい。逆に、最初にこれに慣れてしまったので、朝早いのが苦手な私は、その後の遠征は「前泊」必須となりました。
登山は朝早くから行動するのがスタンダードのようで、どうやら私は登山に不向きだとその後の登山で腑に落ちてしまいました(^^;;

ここでひとつ気が付いたこと。
こんなに毎週のように大汗かいて山登りしているのに、いっこうに体重が減らない。なぜだ??
ただ、明らかに身体が締まっているのは実感します。コロナ太りできつくて入らなかったスカートやパンツが入るように。2,3センチはウエストが細くなっていました。
つまり、たるんでどうしようもなかった脂肪が筋肉に変わった、ということかしら。
筋肉は油断するとすぐに脂肪に変わるので、この山登り苦行は、富士山が終っても永遠に続けなければいけないのでしょうかね…(考えておきます💦)

さて、低山で調子づいた私は、「調子に乗って」大胆不敵になっていきます(笑)
vol.4へ続く(^^)


富士山への道のり:★印は百名山

  • 2019年6月 富士山に登りたいと思い始める
  • 2019年11月1日(金) 高尾山(599m・東京都)
  • 2020年1月5日(日) 鋸山(330m・千葉県)
  • 2021年6月8日(火) 尾瀬(番外編・福島県側から)
  • 2021年7月12日(月) 上高地(番外編・長野県・河童橋まで)
  • 2021年9月4日(土) 礼文岳(490m・北海道礼文島)
  • 2021年10月11日(月) 戦場ヶ原(番外編・栃木県奥日光)
  • 2022年2月20日(日) 富士山ツアーついに申込
  • 2022年3月3日(木) 明神山(273.6m・奈良県)
  • 2022年3月12日(土) 富山(350m・千葉県)
  • 2022年3月21日(月・祝) 母智丘神社(番外編・宮崎県都城市)
  • 2022年3月25日(金) 清澄寺・妙見山(377m)・初日山(364m・千葉県)
  • 2022年4月2日(土) 大日山(333.3m・千葉県)
  • 2022年4月10日(日) ★筑波山(男体山871m・女体山877m・茨城県)
  • 2022年4月17日(日) 梅ケ瀬渓流・大福山(292m・千葉県)
  • 2022年4月22-23日(金・土) 笠取山(1953m・山梨県)
  • 2022年4月25日(月) ★赤城山(黒檜山1827.6m・駒ヶ岳1689.2m・群馬県)
  • 2022年5月2日(月) 御殿山(363.7m・千葉県)
  • 2022年5月6日(金) 一乗城山(435.8m・福井県)
  • 2022年5月17日(火) 陣馬山(854.8m・東京都/神奈川県)~高尾山(599m)縦走
  • 2022年5月23日(月) 金時山(1212m・神奈川県)
  • 2022年5月28日(土) 釈迦ケ岳(1800m・奈良県)
  • 2022年6月2日(木) 塔ノ岳(1491m・神奈川県)
  • 2022年6月9日(木) ★車山(1925m)・蝶々深山(1836m・長野県)※鷲ヶ峰(1798m)は山頂に至らず
  • 2022年6月19日(日) 双子山(上塚1929m・下塚1804m・静岡県)
  • 2022年6月27日(月) 朝日岳(2579m)・★金峰山(2599m・長野県/山梨県)
  • 2022年7月3日(日) ★那須岳(茶臼岳1915m・朝日岳1896m・栃木県)
  • 2022年7月13-14日(水・木) ついに★富士山(3776m・静岡県/山梨県)登頂!

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